ナンパ男との恋

近所迷惑なうるさい車で
いとこくんは
すぐに帰ってきた。

「けんちゃん　仕事だったの？」

「そー、仕事。
んで、何か用でもあった？」

「ここに春菜がいるって事は
だいたい予想がつくでしょ？」

「あー・・・・
なるほどね・・・
また事件勃発でもした？」

「いや・・事件っていうか
私の勘違いかも・・・
なので・・・大丈夫です」

「また春菜ってば！！
逃げ腰なんだから。
けんちゃん、その春菜の彼氏と
たまに会ってる？」

「んー・・・２，３日に一度くらいのペースで
遊びに行ってるけど
なんで？」

「昨日ね、春菜が見かけたらしいのよ。
他の女と車内キスしてるとこ」

「っでも　見間違いかもしれなかったし・・」

「もう、春菜は黙ってて！」

「あ、はい・・・・・」

「ははは・・・なるほど・・・
そういう事か。
見ちゃったかぁ・・・
まぁ、でも・・・
俺が知ってる事は
昨日は　先輩　雨で仕事休みだったとは
聞いてたけど・・・」

「・・・じゃあ
春菜が見たのは　彼氏の可能性が高いって事？」

「断言はできないけど・・・
可能性は　かなり高いんじゃないかなぁ・・とか思っちゃったり・・・」

分かってたけど
実際　聞くと
やっぱり、しんどい・・かも。