ナンパ男との恋
「・・分かった、じゃあ
待つのはやめるよ。
その代わり 友達として
これから仲良くしてくれる?」

「友達としてなら・・・」

「良かった。
これまで断られたら
俺も さすがに
立ち直れないからさ」

「ごめんね・・・」

「謝らないでよー。
俺 全然大丈夫だよ。
・・それに、
友達としてなら 何があっても
友達のままだから
俺的には 大満足だしね。
ほら、付き合って別れたら
友達になんてなれないしさ。」


少し はにかんだ顔で
そう私に笑いかける姿を見ると

私は 本当に ひどい事を言ってしまったんだと
思い知らされる。

すごく傷ついた顔をしてた。
それでも 必死に笑おうとしてた。

そんな顔をさせてしまったのは私・・



・・・本当 私何してんだろう。


結局、思わせぶりな事して
こんなに傷つけて・・・


自分の事しか考えてない。


つくづく自分が嫌になってくる。



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