ナンパ男との恋
「まー、考えても
先の事なんて分かんないしね。
それよりも・・・
今夜を楽しもう~!」

・・・そりゃ楽しみたいけど・・

あぁ・・私ってば どうして
逆瀬川くんの事で自己嫌悪に陥ってる日に
懲りずにナンパ待ちなんて・・・

夕方 逆瀬川くんには
忘れられない人がいるとか言っておいて
数時間後には ナンパ待ちしてる現状・・・

我ながら 呆れてしまう行動だ。


「あっれぇ?春菜ちゃん?」

車の窓から ひょこっと顔を出し
私に話しかけてるけど
暗くてよく見えない。

¨¨¨美香、顔見える?¨¨¨

¨¨¨見えない・・・¨¨¨

何も答えないでいると
車から降りて
こっちに歩いてきた。

¨¨¨春菜、分かった。雄介くんだ¨¨¨

美香に耳打ちをして
教えてもらって
ようやく分かった。

「雄介くん?」

「おっ、覚えてた?」

そう言いながら
私の隣に 腰掛けた。

覚えてるも何も・・・・
やらせないと分かった途端
電話しても完全無視されて
落ち込んでたから
悪い記憶として覚えてる。



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