ナンパ男との恋
帰ってテレビを見てても
ごはんを食べてても
お風呂に入ってても
ずっと 輝樹の事ばかり
考えてる自分・・・・


とことん はまった・・・


自分でも 呆れてしまうくらい
はまりすぎだ・・・


お風呂から上がり
携帯を握り締め
部屋に入ると同時に
電話が鳴った。


音楽からして
輝樹ではない・・・か。


ディスプレイを見ると


あ~・・・


「もしもし?逆瀬川くん?」

「ごめん、もしかして
寝てた?」

「ううん、平気だよ。
まだバイト?」

「今終わったばっかだよ。
ようやく電話できたー」

「あはは、お疲れ様。」

「佐々木さん、今週の土曜日 予定ある?」

「土曜日?んー、なかったと思うけど どうして?」

「もし、予定なかったら
買い物付き合ってほしいんだけど・・・」

「あ、うん。分かった。」

「じゃ、また電話するね」


逆瀬川君は あれ以来 
何もなかったかのように
振舞ってくれるから
私も だいぶ気が楽だ・・・

でも、美香に言われた事が
時々 頭をかすめる。

私は友達として想ってても
逆瀬川君は 違う感情・・・・

そう考えると
このまま・・・・
友達として仲良くしていく事は
そのうち・・・・
傷つけることになるんじゃないかと
たまに不安になってしまう。  


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