ナンパ男との恋


自分の能力を
過大評価してた事に
今更ながら気づく自分・・

「・・・一応できた。」

「おー、すっげーキレイじゃん。
やっぱ、春菜ちゃんに頼んで大正解!
どうやって縫ったの?」

予想外にキレイだったのか
少しテンション上がり気味で
わざわざ裏返す いとこくん・・・

「あ、ちょっ・・・」

急降下していく
いとこくんのテンション・・・

「・・・・うん、まぁ、
裏はね・・・見えないしね」

「・・・うん。
表はマシだから・・・」

・・・・・・・・

「ぷっ、ククあはははは
そんな落ち込まないでよー
春菜ちゃんって
やっぱ おもしろいよね~
あはははは
久保先輩が手放したくないの分かるわー」

おもしろいって・・・・
いとこくんが笑ってる意味も分かんないし・・・

「輝樹も、正樹くんも、いとこくんも、
男って 何考えてんのか
全然分かんない・・・・」

「あれ?春菜ちゃん
正樹先輩に会ったんだ?」

「会ったも何も・・・
双子なんて まったく知らないし・・」

「あー、そっかそっか。
正樹先輩は 正反対だからね~
顔は区別つきにくいけど
話せば すぐ分からない?」

「・・・うん。
でも、女たらしの所は
そっくりだけど・・」

「・・・・たしかに。」

「いとこくんも
人の事言えないけどね」

「うっわ、ひでぇ~・・・
春菜ちゃんの前では
比較的 いい子を演じてる俺に
そんな事言うなんて・・・」

いい子って・・・・・

演じてるって暴露してるし・・・

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