ナンパ男との恋
「何で 余計な事言うんですか!」

「あ、やっぱ久保だった?
あははは、おもしれー
何て言ってた?」

・・・おもしろくないし。

「春菜ちゃん、ごめん・・
帰り・・久保先輩の家に連れて来いって・・・
ちょっと・・・
怒ってたかも・・」

「平気だよ。
ごめんね、迷惑かけて・・」

「よし!じゃ
みんなで久保の家にでも行くか」

完全に おもしろがってる・・・

「そうだ!春菜。
俺の事は、亮くんって呼んでな?」

「亮く・・ん?川畑先輩でいいんじゃ・・?」

「男から先輩って呼ばれるのはいいけど、女からはちょっとなぁ・・・
何か スポーツ少年って感じするじゃん?」

意味分かんないけど
そう言われれば 従うしかないし・・・

輝樹の家に向かう車の中で
少し 疑問だった事を聞いてみた。

「亮くんと輝樹って
友達・・・?」

「ん?友達だよ。
くされ縁ってやつ?
同級だから ずっと つるんでたしね」

「同級・・!?って事は
輝樹は 22歳なの?」

「そういうこと。
っていうか、春菜
彼氏なんだったら 年くらい聞いとかないといかんよ?」

「・・・聞いたけど
はぐらかされてたし・・・
いとこくんに聞いても
微妙に あやふやだったし・・」

「おいおい、ケンは
年中 輝樹とつるんでんだから
知ってないとおかしいだろ?」

・・・たしかに。
< 259 / 500 >

この作品をシェア

pagetop