ナンパ男との恋
第三章 キス
「いち、に、さん、よん・・・
ご・・・もう5日だよ・・
いいかげん電話しろよ~・・」

携帯を見ながら
指折り数え・・・

画面を見ながら
独り言とは・・・・

我ながら
痛い人になりつつある・・・


もう5日・・・・
会ってない。

どころか
電話すらない。

なら 自分から電話しろって話なんだけど

あの日・・・
初めて会った日。
ひっきりなしにかかってきてた
女の子達からの電話を
だるそうに話す
あの光景が・・・

かけようとすると
頭をかすめる・・・

もし、電話して
隣に女の子がいたら・・?

もし、電話して
何か用?なんて
冷たく言われたら・・?

「あ~、生きていけない・・・」

電話すらできないって
どんだけ重症なんだよ・・・

まさか・・・
この前 会った時
もう飽きられたとか・・・?

あまりに私が子供すぎて
関わりたくなくなったとか・・・

もう・・・・

一度きりで
おしまいとか・・?

電話鳴れ~・・・・
お願い・・・鳴ってよ・・・



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