ナンパ男との恋
「久保~
そんな睨むと
春菜が可哀相だろ?」

誰のせいだと思ってんのよ・・

「春菜、こっちに座れ」

「え、あ・・うん。」

立ち上がり輝樹の横に座り直すと

「おいおい、別に
俺の横でも良かっただろ?
別に取って食うわけじゃあるまいし・・」

「お前なら やりかねない。」

「うっわ・・・ケン聞いたか?
俺 全然信用されてねぇし・・」

「俺も久保先輩に同感なんで・・」

「うわぁ・・・ひでぇ・・・
春菜は俺の味方だよな?」

・・・微妙。

どうなんだろう。
たしかに 行動とか言動は軽いけど
本気で嫌がることはしなさそうだし・・・
お菓子ももらったし・・・

「味方ってほどじゃないけど
そんな野蛮人ではないと思う・・」

「ほら、ほら聞いたかお前ら?
やっぱ春菜は良い子だな~
久保やめて 俺にしとけって!」

笑いでごまかすしかないし・・・

こういう変な事言わなければ
良い人なのに・・・

「春菜はダメ。俺んだから。
誰にもやらない」

そう言いながら
私の頭の上に
大きな手を乗せた。

・・今、すごくうれしい事言われた気がするんだけど・・・

あーもう、脳裏に焼き付けたかったのに
そんな事言われるなんて思ってなかったから
普通に聞き流してしまった自分が
悔しくて悔しすぎる・・・・



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