ナンパ男との恋
っていうか・・・・
亮くん達が帰ってから
10分くらい経つけど・・・
一言も話さないし・・・
やっぱ
帰ってほしくなかったかもしれない・・・
なんて思ってしまう。
ようやく口を開く輝樹は
若干 怒ってるし・・・
「春菜、何で
健二達と一緒にいたと?
つーか 制服のままって・・・
明らかにおかしくねぇ?」
学校帰りに
いとこくんの家に行ったからなんだけど・・・
正直に言って 大丈夫だろうか・・・
これ以上怒るんじゃ・・?
思わず黙り込んでしまった私の顔を覗き込みながら
「正直にな・・?」
そう言われると
だんまり攻撃も、嘘すら言えない。
「・・・いとこくんの、
家に・・・
学校帰りに行ったから・・・」
「なんで?」
「何となく・・・・
っでも、輝樹に言おうと思って電話したけど通じなかったんだもん」
「あー・・・・
そうか、電源・・
忘れてた・・・
そうだな、今回は
俺が悪かったな」
・・・・・・・・・・・・・
そんな素直に
自分の非を認めるなんて思わなかったから
私だって謝らないといけない部分があるのに・・・
あるのに、素直に言い出せない自分・・・
こういう時
素直じゃない自分が
つくづく嫌になる。