ナンパ男との恋
第十八章 夏休み
着替えないといけないと分かってるのに
体が動いてくれない。

お風呂に入らなくちゃ、
そう思ってるのに

座った位置から
動けない。

何もする気が起こらない。


携帯が鳴り響くけど
音楽で輝樹じゃないって分かってるから
バッグから取り出す事すらしない。


帰ってきてから1時間経つのに
この状態から抜け出せない。

何してんだろ・・・



それから数十分後、

ようやく立ち上がり
制服を着替え
バッグの中から携帯を取り出し
さっきの着信を確認した。


そうだった・・・・

電話するって言ってたっけ・・

12時前だけど・・・

ダイヤルボタンを押すと
まだ起きてたのか
すぐに出た。

「佐々木さん?」

「逆瀬川くん 、
こんな遅くにごめんね。
まだ起きてた?」

「起きてたよ。さっきバイト終わったとこだったしね。
忙しかった?」

「ううん、
バッグの中に入れてて・・・」

「そっか、安心したよ。」

「そういえば、話って・・?」

何か話があるような事を言ってたんだった。






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