ナンパ男との恋
「で、春菜の相談って?」

私は 夏休みに入ってから
輝樹の家にいる事を
簡単に説明した。

「っていうか、
私達の場合は、翔ちゃんが
1人暮らしだから問題ないけど
春菜の場合 その彼氏の実家なわけでしょ?
窮屈じゃない?」

窮屈・・・・?

「いや・・むしろ
家族がいてくれて
良かったかも・・・」

「変なの。エッチの時とか
困らない?
声だせないじゃん?」

そうか・・・そういえば
美香は もう・・・

「困るも困らないも
してないし・・・」

「何言ってんの?
意味分かんない。
春菜が拒んでるとか?」

「そんな事はないんだけど・・」

「じゃあ、何で?」

「私に聞かれても・・・
私が聞きたいくらいだもん・・」

「何それ・・また春菜
どうせ何も聞いてないんでしょ?」

「そりゃ・・・何で
エッチしないの?なんて
聞けるわけないじゃん・・」

「たしかに、そうだね・・・
っていう事は 相談って
その事?だったら深刻じゃん・・」

「いや、その事じゃなくて・・」

「え?これ以上深刻なのは
やめてよー?
春菜の彼氏の家に殴りこみにいっちゃいそう。」

普通に話してる中に
平和じゃない言葉が紛れ込んでくる。
たまに えぇ!?って事を
急に言い出すから 未だに
いつ爆弾発言がとびだすか
想像できない・・・ 
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