ナンパ男との恋
「行きたいとこ・・・」
テレビの音にかき消されそうな
小さな声で そう呟いた。
聞こえなければ言わないでもいい。
そんな変なルールを自分の中で決めたせいで
わざわざ聞こえないような小さな声で言う私は
どれだけ卑怯なんだと思うけれど・・・
「やっと決めたか?」
「え・・?」
「行きたい所 決めたんだろ?」
テレビに集中してたはず・・・
聞こえるか聞こえないか
わざわざ そんな小さな声で言ったのに
こういう時は
やっぱ うまくいかないものだ。
「あ、うん・・・」
「どこに決めた?」
「その・・・温泉・・?」
「温泉?って 風呂だよな?」
「うん・・・・」
「泊まりで?」
「どっちでも・・・」
「そうか・・・温泉か、」
しばらく考え込んでる様子を見ると
やっぱり却下されるような気がする。と半ば諦めてた私とは逆に輝樹は
「分かった。温泉な。
いいぞ、俺が探して予約しとくから」
予想もしなかった言葉に
ただ驚きすぎて
うなずくしかできなかった。
テレビの音にかき消されそうな
小さな声で そう呟いた。
聞こえなければ言わないでもいい。
そんな変なルールを自分の中で決めたせいで
わざわざ聞こえないような小さな声で言う私は
どれだけ卑怯なんだと思うけれど・・・
「やっと決めたか?」
「え・・?」
「行きたい所 決めたんだろ?」
テレビに集中してたはず・・・
聞こえるか聞こえないか
わざわざ そんな小さな声で言ったのに
こういう時は
やっぱ うまくいかないものだ。
「あ、うん・・・」
「どこに決めた?」
「その・・・温泉・・?」
「温泉?って 風呂だよな?」
「うん・・・・」
「泊まりで?」
「どっちでも・・・」
「そうか・・・温泉か、」
しばらく考え込んでる様子を見ると
やっぱり却下されるような気がする。と半ば諦めてた私とは逆に輝樹は
「分かった。温泉な。
いいぞ、俺が探して予約しとくから」
予想もしなかった言葉に
ただ驚きすぎて
うなずくしかできなかった。