ナンパ男との恋
自分で温泉に行きたいと言った手前
これは、もう
一人で 露天風呂に入るしかないわけで・・・

まさか、輝樹が
部屋風呂に入るとは
想像すらするわけもなく
何だか良く分からない
ガッカリ感を抱いたまま
広い露天風呂へと向かった。

別に・・・
輝樹の裸が見たいとか
そんな変態じゃないし・・・

でも、1時間貸切の
露天風呂なんだから
一緒に入ってくれてもいいのに・・・

こんな静まり返った
薄暗い広い露天風呂に
一人って・・・・

寂しいんだか
怖いんだか・・・

それでも、温泉に行きたいって
輝樹に言ったわけだし
1時間 きっちり入らないと
すぐ上がったら
何だか 一緒に入ることを期待してたみたいで
悔しいし・・・



変な意地だけどさ・・・



あ~あ・・・
やっぱ、
そう うまくはいかない、か。

一緒にお風呂入れば
その気になってくれるかなぁ~
なんて期待するんじゃなかった。

いつもと変わらない事に
ガッカリする自分がいるし・・

せっかく 連れてきてくれた輝樹に
申し訳なさすぎる・・・

本当、私ってば
つくづく
最悪な女だ。




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