ナンパ男との恋

「っていうか、これで
春菜ちゃんも　浮気した事になるね？」

「浮気って、それは
秀忠くんが　いきなり・・」

「俺　ちゃんと
キスしていい？って聞いたけど？」

「でも、いいなんて言ってない！」

「でも、嫌とも言ってないよね？」

・・・・そうだけど

「卑怯者・・・・」

「あはは、さてとー
それでは、告白タイムといきましょうか。」

「告白タイムって・・・？」

「久保先輩に電話して
ナンパで知り合った男と
キスしちゃった。
って。」

「え？えぇ？嫌に決まってるじゃん」

「たしかに、この女　
何言ってんだ？って話になるだろうから・・・
じゃ、とりあえず　久保先輩に電話して
もう一度　何してるか聞いてみたら？
もしかしたら　
家に帰ってるかもよ？
そしたら　浮気してないって事でしょ？」

何か、よく分からないまま
丸め込まれていってる気がする。

それでも、秀忠くんの言ってる事は一論あるわけで
説得力もある・・・

から、言われるがまま
電話する私・・・

そして、また
こういう時は繋がる輝樹の携帯。

「はい？春菜　どうした」

「何してんのかと思って・・・」

「今？健二といるけど？」

「そっか・・・それな・・」

『春菜～！早く服着ないと
風邪ひくぞ～？』

なっ・・この男・・・
なぜに　電話口で大声で
変な事を叫ぶ・・・

「春菜、今の誰？」

「へ？あ、え・・・っと・・
違うの、誰でもない」

完全に怪しさ全開だし・・