ナンパ男との恋
「輝樹!おいっ、
輝樹って!起きろ」
正樹くんの大きな声で
飛び起きた。
時計を見ると
お昼前・・・
正樹くんは 必死で
輝樹の体を揺さぶって
起こそうとしてるけれど
完全に熟睡中・・・
たしかに・・・
まだ寝てから 3時間くらいしか経ってないから 無理もない。
現に私も いまいち把握できず
呆然と 正樹くんと輝樹の様子を見ている・・・
「春菜ちゃん、驚かせてごめんね。
ちょっと、こいつ起こしててくれない?」
そう言うと 部屋を出て行った。
「・・・あ、うん」
とは言ったものの・・・・
正樹くんが あんなに揺さぶって 大声で叫んでたのに まったく起きる気配がない この現状を
私に どうにかできるのだろうか・・・
「輝樹、輝樹ってば!
起きてー
何か用事あるみたいだよっ!」
「ん・・・・・・」
そして また熟睡・・・・
「輝樹ってば!早く。」
「あーもう、うるせぇ・・・
何なんだよ・・・」
かなり不機嫌な様子で
私を睨みつける・・・
って・・・私 悪者!?えぇ・・・
「ちがっ・・正樹くんが
輝樹に用事あるって・・」
「はぁ?正樹が?何?」
私に何って聞かれても
すんごい 困るのですが・・・
「分かんないけど・・・」
「何だよ、分かんないって・・
ったく・・・」
不機嫌な様子で 部屋を出て行ったけれど・・・
思いっきり 私 八つ当たりされてた気する・・・
はぁ・・・ただでさえ
昨夜の事で ダメージ受けたのに
朝から かなり
テンション下がるよ・・・