ナンパ男との恋
「いつからいたの?」

「もう30分くらい。
お前 おせぇよ・・・」

「ごめん・・・
もしかして、電話した?」

「いや?俺の充電切れだし」

聞いた私が
バカでした・・・

うん、そうだった。
輝樹は そういう人なんだもの。

そのまま輝樹の部屋へ行き
いつもの場所に座ると
ようやく落ち着いて見れた輝樹の顔。

ため息がでそうなくらい
いつまででも
こうして眺めていたいくらいだ。

「ん?何?
そんな俺に会いたかったか?」

たしかに会いたかったけど
そんな さらっと聞かなくても・・

「久しぶりに見たから・・」

「そうか?1週間会わなかっただけだろ?」

こういう時
少しだけ 温度差を感じてしまうけど・・・

「そういえば、また
ちょっとの間 会えねぇかも。」

「どのくらい?」

「10日弱・・かな」

いとこくんに聞いた通りだ・・

「仕事?」

あっ・・・・
思わず聞いてしまったけど
こういう言葉は
束縛を連想させてしまうかもしれないなんて
言った後で 少しだけ後悔・・・・

「仕事っていうわけじゃねぇけど
そういうもんだな・・・・
よそ見せず、おとなしく待っとけよ?」

そう言いながら
私の元へ近づいてきた。
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