ナンパ男との恋
「あーあ・・・
あのババア先生のおかげで
屋上とられちゃった。
これだから お昼前の
あいつの授業嫌なんだよねぇ・・」
パンをかじりながら
美香は 怒り心頭のようだ・・・
いつもなら
屋上の ポカポカ陽気の下で
昼食中のはずなのに
今日は・・・
ムダ話が多すぎる先生の授業が お昼前だったおかげで
5分ほど遅く授業が終わってしまったせいで 屋上に行った時には もう既に
ほとんどの場所はなくなってしまっていた・・・
場所がない私達は・・・
屋上に行く階段途中に座り込んで食べるしかなかった。
「ん?春菜の携帯鳴ってない?」
「携帯?」
美香に言われ
携帯を開くと
いとこくん?
電話なんて珍しい・・・
「もしもし?」
「春菜ちゃん?
今どこ?」
「今?学校だけど・・」
「抜けれる?」
「え?あ、たぶん・・」
「先輩迎えに空港行くんだけど 一緒に行く?」
「行く!」
「そう言うと思った・・・
美香も連れてきていいよ。」
「春菜?そんな
ニヤけて 彼氏からの電話?」
「え?あ!そうだ。
美香、早く、帰ろう!」
「は?えっ、ちょっと・・・」
わけわからない様子の美香を引っ張り 大急ぎで学校を出た。