ナンパ男との恋
少し待ちくたびれ始めた頃、

「あっ!ケンちゃん来た。
って・・・・
ケンちゃんの隣の人って
春菜の彼氏なんだよね?」

「そのはずだけど・・・
私、そんな目良くないから
よく見えないけど
違うっぽい?」

「スーツっぽいの着てるよ?」

「スーツ・・・?」

ようやく見える所まで
近づいてきたけれど・・・

「輝樹だけど・・・・
全然 雰囲気違いすぎる・・
やばい・・・・
めちゃめちゃ
かっこいい・・・」

「春菜ってば・・・・
たしかに かっこいいとは思うけど
私から見たら 明らかに 
怖いお兄さんにしか見えないんだけど・・・」

「怖いお兄さん?
でも、サラリーマンとか
スーツじゃん?」

「春菜・・・・
よく観察してみて?
白の胸元が開いたシャツに
ノーネクタイ、
黒のスーツだよ?
こんなサラリーマンがいる?」

「お洒落なサラリーマン・・・・」

「はぁ・・・・。
完全病気だわ・・・」

だけど・・・・
本当に かっこいいんだもの。

すれ違う人の視線が
分かりすぎるくらい・・・

服装で
こんなにも
雰囲気が変わるなんて・・・

だんだん
離れてた日数が
不安になってきてしまう。
 
< 464 / 500 >

この作品をシェア

pagetop