ナンパ男との恋

「あー・・・頭重い・・」

やっと起きた！

「大丈夫？」

「お前　誰？
全然見えねぇ・・・」

「美香の友達の春菜。
勝手に入ってごめんね」

「はる・・・・
あー、春菜ちゃん。
ごめっ・・俺
変な事した・・・よね？」

「変な事っていうか・・・
いや、まぁ・・・
大丈夫です。
気にしないで下さい」

「ほんと　ごめん・・・
んで、どうしたの？
看病しに来てくれたわけじゃないんでしょ？」

「あ、うん。
その・・・携帯が３日前に水没しちゃって・・・
今　繋がったんだけど・・・
美香の番号も、輝樹の番号も
全部・・・ダメになっちゃって・・・
番号教えてもらいたくて・・
美香　旅行中でいないし
ここしか思い浮かばなくて・・」

「あぁ、いいよ。
ちょっと待って」

教えてもらって
その場で　輝樹にかけてみるけど

お客様のお掛けになった番号は・・・

・・・やっぱ無理か・・・

「繋がらない？」

「うん・・・電源切ってる」

「３日前に水没って事は
３日間　春菜ちゃんの携帯は
繋がらなかったって事？」

「そう・・・です。」

「やばくない？
久保先輩から　かかってきてたら・・・」

「そう・・なのです。
ほんと、かかってきてたら
もうダメかも・・・」

「あー・・・・
分かった。看病してくれたお礼に
俺が　久保先輩の家
一緒に行ってやるよ」

「でも、しつこい女って思われない・・？」

「んー・・・・
微妙だけど
やるだけやってみて
諦めればいいだろ？」

たしかに・・・
やれる事はやってみるべきかも。

諦めるのは　それからでも遅くないし・・・