ナンパ男との恋
「ごめんごめん、
じゃ、行く?」

さっぱりした様子で
だいぶ体調もいいみたいだ。

「ねぇ、美香の隣の人って誰?」

「あー、こいつは
美香の長年の片思い相手?」

「付き合ってた人じゃないの?」

「違う違う、俺のダチなんだけど
美香を妹のように可愛がってて
たぶん、相思相愛ってやつなんだろうけど
お互い 今の関係が壊れるのが怖いって感じなんじゃない?」

そんな人がいたんだ。

美香に会ったら
問い詰めて
全部 白状させようっと。

「っていうか
いとこくんは 特定の彼女は作らないの?」

「ぷっ・・・何その
いとこくんってあだ名。ははは
いやぁ・・・ははは
俺は 彼女いらないもん。
めんどっちいし。ふっ・・ふふ
いとこくんか。
初あだ名だわ。あははは」

輝樹と言い
いとこくんと言い
何か バカにされてるんだろうか・・・

「ほら、髪の毛拭いて!」

少しむっとした私は
いとこくんの 髪の毛を
タオルで ぐしゃぐしゃにしてやった。

「いてっ・・・ハゲるって。
いててて、あはははは
春菜ちゃんって
普通の女じゃ ありえない事ばっかだね~
マジ最高。あははは」

また笑うし・・・

< 70 / 500 >

この作品をシェア

pagetop