僕の天使に贈る唄

「奏くん。
諦めるんじゃない。

頑張るんだ。 





君は生きる。」





そんなこと言われたって、
無理だろう。




あと1年だ?

ふざけんなよ。







俺はもう、頑張れない。





「・・・帰る。」


「奏くん?」


「俺、病室に戻る。」



そういって俺は、
診察室を出た。



< 139 / 439 >

この作品をシェア

pagetop