僕の天使に贈る唄

つかつかと、
速足で病室へ戻る。





無性に、
美音に会いたくなったんだ。








病室に戻ると、
案の定美音がいた。


ちょこんと
椅子の上に座って。





「あ、奏。



どこに行ってたの?
診察の時間じゃな・・・」






美音は黙り込む。

無理もない。






俺が美音を
抱きしめているのだから。



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