僕の天使に贈る唄

急に体中が熱くなって
目まいもした。





ドクンドクンと高鳴る胸。



息が出来ないくらい苦しい。






でもなぜか、


そこから
逃げちゃいけない気がして。




しかし、



扉を開くことは出来なかった。




ただただそこで
立ち止まって、


ずっと名前を見ていた。






どれくらいそこに
いたんだろうか。

自分でもよく分からない。





それでも扉を開く勇気は
俺にはなかった。



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