僕の天使に贈る唄




俺はずっと、


先の見えない暗い道を
独りでがむしゃらに歩いて

たとえそれが迂回路でも




はたして、
辿り着くのだろうか。






“同じ道”というものに。









俺は全く、
そんな気はしないのに。






ため息交じりに
またペンを握る。


またノートと向き合った。





それでも頭に浮かぶのは
親父のことばかり。




「親父・・・来るのか・・・。」



気が付くと、
そう呟いていた。


< 208 / 439 >

この作品をシェア

pagetop