僕の天使に贈る唄

「で、どうなんだ。」




この“どうなんだ”は
病気のことだろうか?





この人は
言葉が足りなさすぎる。







「言っただろ。普通だよ。」

「そうか。」

「・・・。」

「・・・。」





「「・・・・・・・・・。」」





ずーんとした空気が
背後に迫る。





クソッ!
何かしゃべろよ!!




そういってやりたいが
・・・言えない。


俺はクッと歯を食いしばった。



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