僕の天使に贈る唄

「・・・帰ります。」

センセーはそういって、
壁から体をはなした。




「あと奏くん、

このチョコ
食べすぎはいけませんよ?



1日2粒。

これが限度です。




いいですね?」





・・・チョコ?



何で見てないのに
分かるんだ?






伏せていた顔を上げ

眉間にしわを寄せながら
お菓子の袋を見た。





どこにも

“チョコレート”

なんて書いていない。



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