僕の天使に贈る唄

「・・・何を、笑っている。」




「いや・・・ククッ、
なんでもねぇッ・・・。」


左手で口元をおさえ、
必死に笑いをこらえていた。





こらえていた、

にすぎないのだが。






「・・・食え。」



そういって出された
チョコレート。





俺は一粒手に取り口に運んだ。





ほろ苦さが口の中に広がる。

よく見ると、全部ビター。



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