僕の天使に贈る唄

それからしばらく、
話をしていた。


くるくると回る椅子に座り
笑顔でいろんなことを話した。



俺はそのコの事をユナと呼んだ。

ユナは俺を奏くんと呼んだ。





「ユナね、今年で7歳なの。」

ふと、そうもらした。


7歳ということは・・・
小学1年生か?




「でもね病気でいけないの。
心臓病なんだって。



勉強はしてるよ!
すっごく楽しいの!!


早く治んないかなぁ。」




・・・そういえば、
聞いたことがある。


俺と同じ病気の女の子が
同じ病棟にいる、と。




それがこのコだったのか・・・。


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