僕の天使に贈る唄
いや、予想はできていたのだ。
それでも認めたくない、と
俺の頭が言っている。
言葉が出ない。
とは、まさにこのことだ。
呆然と立つ俺。
それと同時に救急車が
サイレンを鳴らしやってきた。
そして中から数名出てくる。
その中に美音もいた。
タンカにのった美音が。
顔は真っ青。
前に会ったときより痩せている。
たった5日だぞ?
しかしこの5日がどれだけ
過酷なものだったのか、
それを物語っていた。