僕の天使に贈る唄

部屋につれていかれた美音は
ベッドに寝かせられた。



部屋、といっても
いつもの部屋ではない。




無菌室に運ばれた。





入る人は、
全員ドラマで見るような

青い服を着てはいる。



そんな無菌室の中でも
美音は笑顔を浮かべていた。



旅行が、
楽しかったのだろう。





しかしその笑顔に覇気はない。


顔は青白く、やせ細り、
目元は笑っていなかった。



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