僕の天使に贈る唄

「美ッ音ぉ・・・!」



目頭にあふれる涙を
袖でふき取る。



それでもあふれ続ける涙に
俺は構うことなく歩き続けた。






そして迷うことなく
美音の部屋の扉を開けた。




そこには数名の医者、看護婦。


そして美音の母親。



それと美音と仲がいい
子供から老人まで。



その真ん中に、美音がいた。





ふらふらと、
おぼつかない足取りで

美音の隣へ向かった。



表情は微笑んでいて
眠っているようだった。



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