僕の天使に贈る唄

それから数分、
他愛もない話が続く。





俺との出会い。


俺の歌について。


夢とか、
やりたいこととか、

たくさん。





俺はずっと聞いてた。




美音の懐かしい声に、
他愛もない話に、

耳を傾け続けていた。






『でね、いっつ・・・も・・・』





そういって急に、
数秒間黙り込んでしまった。





グスグス、と
鼻水をすする音が聞こえた。

嗚咽のようなものも
少し聞こえる。


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