僕の天使に贈る唄

ザーザーという音が
5分ほど続く。



しばらくの沈黙の後、
ようやく口を開いた。





『あたし・・・
死んじゃうんだって・・・。』






涙ぐみ、
声がかすれている。


叫びにも似た、声だ。





知って・・・たのか?



このことは
誰も言ってないはずだ。

もちろん俺だって言ってない。





頭の中で質問をしたが
美音はしっかりと答えてくれた。





まるで俺のことを
分かっているかのように。


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