僕の天使に贈る唄

『あたし、さ・・・



まだまだいっぱい
見たいものがあるの。

やりたいこともあるの。





恋人と手を繋いでデートしたり
結婚して子供つくったり。




幸せな・・・・・・
温かな家庭を持ちたかった。





でもあたしには、もう無理だね。






だからそれを、
あたしの代わりに奏がして。







あたしを奏の中で
生きさせてよ。


あたしはまだ死なないよ。





奏の心臓として生きるの。



死ぬときは一緒。
そうでしょう?』




・・・そういうことか、
と小さくうなずく。


美音の問いかけに対しても。



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