僕の天使に贈る唄

「君に心臓移植を行う。

美音ちゃんの心臓で、だ。」




数あるドナー登録の人数で
俺が選ばれたのか。


俺は真っ赤な目で
小さくうなずいた。





「はっきり言うが、
美音ちゃんは死んでない。



生きてはいるが脳死・・・

植物人間のようなものだ。




永遠に目が覚めることはない。




どうだ、奏くん。

心臓移植を受けるか?



決めるのは君だ。」





決める・・・?


そんなの決まってるじゃないか。




俺ははっきりとこういった。



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