僕の天使に贈る唄

目を覚ますと
そこにはたくさんの人。



センセー、親父、
美音のお母さん・・・






真っ先に俺に近寄ったのは
美音のお母さんだった。


俺の手を握った。






「ありがとう・・・。」


そう、涙を流し言った。





「ありがとう、は
俺のセリフです。



娘さんの・・・美音のおかげで、
僕は今生きてます。



ありがとうございます・・・。」



涙が流れる。






心臓が動いている。

ドクン、ドクン、鮮明に聞こえた。





俺の命の音だ。


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