僕の天使に贈る唄
「あの気難しい性格の
奏くんのお父さんを
おとした人だよ?」
先生の顔は
俯いていて見えなかったけど
白い歯がキラリと光ったのを
俺は見落とさなかった。
・・・まぁ、気になる。
第一にあんな人を
好きになる人がいることに
興味がわいてくる。
「・・・見てみようかな。」
「そうしなさい。
あ、感想待ってるよ。」
センセーはニコリと微笑んで
俺にもチョコレートを差し出した。
それを一粒口に運び、
俺は病室を後にした。