僕の天使に贈る唄



「・・・奏。」


ふと、親父を見ると
目頭に涙がたまっていた。









「ははッ!
何泣いてんだよ、親父!!」


「な、泣いてないッ。」


「ははははッ!!!」




俺は腹をおさえて
大きな声で笑っていた。














ー・・・母さん、聞こえてる?




俺と親父の笑い声。

俺の歌。





今度は母さんのために
唄を作って贈るよ。










あなたの、
母さんの子でよかった。


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