僕の天使に贈る唄
「いいんだよ。
会ってしまったら・・・
放せなくなりそうだし。
元気ならいいんだ。
あの子の笑顔が見れた。
美音の・・・笑顔が。
それで十分。」
少しさみしげに
うっすらと目に涙をため
そういうのは・・・
美音の父、誠(マコト)である。
私はこの人から
日本語を教えてもらい
ずっと一緒に待っている。
私は丈さんを、
誠さんは奥さんを。
しかしその奥さんは
1年前に再婚し、
今は旦那さんと
その連れ子暮らしている。
その姿を見た誠さんは
「幸せになれたんだ。」
と言いながら・・・泣いていた。