僕の天使に贈る唄


「いいんだよ。

会ってしまったら・・・
放せなくなりそうだし。





元気ならいいんだ。

あの子の笑顔が見れた。
美音の・・・笑顔が。




それで十分。」







少しさみしげに
うっすらと目に涙をため

そういうのは・・・



美音の父、誠(マコト)である。







私はこの人から
日本語を教えてもらい

ずっと一緒に待っている。





私は丈さんを、
誠さんは奥さんを。






しかしその奥さんは
1年前に再婚し、

今は旦那さんと
その連れ子暮らしている。








その姿を見た誠さんは



「幸せになれたんだ。」

と言いながら・・・泣いていた。


< 426 / 439 >

この作品をシェア

pagetop