僕の天使に贈る唄


「私なら真っ先に
抱きしめるわ!!


もしココに、
奏と丈さんが来たなら。







だって奏のこと

抱きしめることなく
私は死んじゃったんだもん。



抱きしめたかった。

会いたかった。






たくさん、たくさん、
愛してあげたかった。






“母親”をしたかった。」








ふん!と
私は頬を膨らませる。



半分愚痴も入ってるけど。








誠さんは
そんな私を横目で見て、

笑いながらこう言った。



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