僕の天使に贈る唄

「はい、おみやげ。」





そういって渡されたのは、
微糖のコーヒー。


俺の好きなやつだ。



俺はそれをもらい
小さくお礼を言った。






「どーも。

で? 何しに来たんすか?


新しい腫瘍でも
見つかりましたか?


それとも可愛い彼女でも
できたんですか?」





直接病室に来ることは
とても珍しい。


何か楽しいことでも
あったのだろうか。


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