☆年下王子のアイツ★




太ももに水が落ちた。



俺、まだ泣いてるの…??




海心を見ると…海心も泣いていた。







「しの先輩は、俺が兄ちゃんの弟だって気づいてないみたいだけど。


俺は、しの先輩に恋をしたんだ。

静かに泣いている先輩を見て。



先輩を守りたいと思った。




でも…やっぱり兄ちゃんしか見えてないんだよな、先輩は。


だから俺は告らずにずっと見ていた、けど」






「けど?」



「俺、しの先輩に笑顔で笑ってほしいんだ!!

冷たいのだって…俺を見ると思い出しちゃうからで!」





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