☆年下王子のアイツ★
走って…走って…
ようやくたどり着いた場所は、廊下のつきあたり。
ここに瞬がいるんだよね…?
まず、中に入れるか確かめないと…
そう足を踏み入れようとした――
「しのっ!!」
「め、芽!?」
――その時、芽が追いかけてきたらしく、肩で息を整えていた。
「…ばかっ!何で1人で行こうとするの!
私は、私は…!しのが受け入れてくれるはずがないと思って、言わないでいたのに!
これじゃ、意味がないじゃない!」
「え…、芽?どういう…?」