☆年下王子のアイツ★
少しの間、沈黙が流れる
…だよね、こんな彼女なんて見たくないよね…。
なのに、瞬のお母さんはクスッと笑みを零したんだ
「顔を上げて?しのちゃん。」
「え…?」
「ホントはね?もう瞬と会わないでほしい。って言おうと思ったんだけど。
私、しのちゃんを庇った兄弟を見てたら何も言えなくなっちゃった。」
泣きつかれた顔で、でもキレイなお母さんは優しく微笑んだ
優しすぎるよ…
瞬が優しいのはお母さんに似たのかな…
そんなことを考えると、私も自然に笑みが零れた。