☆年下王子のアイツ★
瞬の言い分も聞かず、私はまず芽を追いかけた
芽は笑いながら逃げる。
これでも足は速いんだから!
そう言った通り、芽は私に捕まった。
「ハァハァ…しの、ちょっと待って…っ」
「無理♪」
「でも、さ!やっと瞬くんに逢えたじゃない!
瞬くん困らしちゃ、ダメでしょ!」
それもそうだけど…
チラッと瞬を見ると、捨てられた子犬のよう。
…今日はこれくらいにしておこうか。
殺る気が失せて、芽から手を離した