甘めな年下くん☆
「紙って、何だろうね」
相変わらず、無愛想な相神。
あたしの事を無視する....
山の中を歩いているのに、紙らしきものは見つからないよぉ。
「那智、小町ちゃん...あった.....?」
少し後ろを歩いている2人に言うと、2人は楽しそうに笑っていた。
ズキン....
胸が痛いっ。
「いいや、相神...行こう」
何と無く腹が立って相神の手を引っ張った。
その行動に戸惑ったらしく、
「おいっ...何すんだよ」
驚いた声を出した。
「イイから...2人とも、先行ってるね」
わざと、大きい声で2人に言ってその場を離れた。