甘めな年下くん☆
嫉妬とけんか
「引っ越したの?」
「うん、ママ達が旅行行って...那智の家に。」
「うわ~同棲じゃん。」
もう辺りは真っ暗で、秋風が涼しい。
「まぁね。」
「いやらしい事とかされないの?」
思いたる事はあるけど黙っておこう。
「されないよ、多分」
「ぶはっ...多分て。」
聖が笑った。
この笑顔、やっぱり作りものみたいだ。
だけど、カッコよくて。
見惚れてしまった。
「まー、男はね。気を付けた方がいいと思うよ。花乃可愛いんだし」
お世辞を言われると何ていっていいのか分からなくなる。
だから適当に「そんなことないー」と言い返して置いた。