甘めな年下くん☆
階段を下りて玄関に行く。
足音は聞こえなかった。
あれっ?言いすぎたかな....?
少しだけ来た道を戻る。
だけど、那智の姿は無かった。
「...知らないもん。」
呟いて、あたしは玄関に向かって1人で帰った。
雨は、小雨じゃなくて大雨で...
相神に貸してもらった傘を差しても制服はベチョベチョになった。
那智、どうしたんだろ?
ゴロゴロと雷が鳴る中、怒りと不安とドキドキが混じって
よく分からない気持ちになる。
なんで抱きしめたりしたんだろう。
なんとなく...嫌な予感がした。
何かが始まる気がしたの-