甘めな年下くん☆
下を向いて歩いていると望に声を掛けられた。
「うん.......」
気分が重くて、何て言っていいのか分からない。
うんだけで精いっぱいだった。
「昨日はごめん。わざと那智を挑発しようかと思っててさ」
「ぁ...そぅだったんだ」
笑いながらいう望に苦笑いしながらも
少し内心イラッとした。
「ごめんな」
望はそういうと隣に並んだ。
その瞬間、先を歩いている那智が振り向いた。
そして......視線がぶつかる。
あっ
と思った時には那智の姿はもう女子に囲まれていた。
「で、那智は???」
「喧嘩した」