甘めな年下くん☆

盗み聞き

~次の日~






いつもの朝。
今日は那智とは一緒に来なかった。
っていうか、那智朝部屋に来なかったんだよね。

何かあったのかな?
だけど、そんな事よりも傘を返さないと。

あたしは読書をしている相神に、コッソリと話しかけた。





「相神。」




呼ぶと、一瞥して眼鏡をかけなおす。
何となく、その動作が色っぽくてドキッとした。




「あぁ....何?」




相神ファンは、あたし達を見ていない。




「傘っ...ありがと...早めに返さないと忘れそうで。」




ポイッと、渡すと




「んっ...どうも」




珍しく、二コリと微笑んだ。





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